2005年01月24日

長谷川裕一

 以前、お気に入りの漫画家や漫画原作者についても随時、紹介したいと書いていたのだが、なかなか書けないままだった。そろそろこのへんで一人ぐらいは紹介しておきたい。
 いい機会なので、触れておこうと思うのだが、ここでの記事は基本的に敬称略で書いている。ただし、私がここで紹介している方々に敬意を持っていない訳ではない。「先生」と呼んでもいい方だと思う方ばかりである。

 さて、最初に紹介するのは、長谷川裕一である。
 最近では、ガンダムや鉄人28号のコミック版作品が多いので、そちらで有名であろうか。
 以前、少し触れたのだが、私が最初に長谷川裕一の作品に出会ったのは、『マップス』である。『マップス』は長谷川裕一の出世作にして、代表作である。SFの中でも、特にスペースオペラというジャンルに限定してみれば、長い日本の漫画史の中でも、掛け値なしに傑作である。『マップス』に出会う以前というと、やっとコロコロコミックより上の年代向けのものも読もうかという頃だったので、その時の『マップス』は衝撃だった。
 序盤からとにかく、スケールが大きい。1巻で地球が割れる。2巻では、惑星大の頭の宇宙人が登場し、惑星が一個崩壊する。終盤に向かえば、そのスケールの大きさは留まることなく、主人公ゲンは、英雄として、銀河中を舞台に戦う。
 この作品と出会ってから、長谷川裕一作品は単行本化しているものであれば、ほぼすべて所有しているはずである。代表作である、『マップス』『轟世剣ダイ・ソード』『機動戦士クロスボーン・ガンダム』『クロノ・アイズ』はもちろんのこと、『ビメイダー・P』や『メデューサ・ブレード』もあるし、ノーラコミックスワイドの『スーパーマップス』もある。ちなみに、入手困難と書こうと思っていたのだが、Amazon見たら、ほとんど今でも入手可能なようである。増刷してるのかな^^;
 さて、その時期の少しマイナーな作品を見ていると長谷川裕一の独特の設定は実に面白い。「地球の特撮やアニメを宇宙人が受信していて、辺境の惑星地球は超人(仮面ライダーやゴレンジャー)が異常繁殖した惑星である」とか、この設定は『マップス』でも使われているし、他の短編でも使われていた。意外とそういう楽しい設定のSF短編が面白い。
 長谷川裕一は、まだ、コミケや同人誌の黎明期に同人アニメを作成し、デビュー前から話題の人であったらしい。そういったところでの経験が作品内に活かされているに違いない。
 それなりに名前の通った漫画家ではあるし、ベテランとして、新創刊雑誌の顔になったりもしているが、漫画好き以外に聞けば、まだまだマイナーな漫画家であろう。それに関して残念なエピソードを目にしたことがある。
 『マップス』は2度のOVA化を果たしているが、実はテレビアニメ化の話もあったらしい。しかし、あの「翼をひろげた天使」リプミラ号(宇宙船である)をロボットに変形させるという話が企画会議で出たりして、長谷川裕一自身が抵抗を試みたりしているうちに立ち消えになってしまったらしい。
 あそこで『マップス』の時点でテレビアニメ化をしていれば、知名度もグンとあがっていたに違いない。
 とはいえ、近年のロボットアニメなどの漫画化は新たなファン層を広げているようだし、『クロノ・アイズ』では、星雲賞を受賞している。ベテランではあるが、まだまだこれからの作家である。願わくば、原作付のコミカライズ作品ばかりではなく、長谷川裕一の色に染まったSF短編をまた読みたいものだ。

マップス (1)
長谷川 裕一

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posted by こみっくらぼ管理人エス at 03:54| Comment(3) | TrackBack(4) | 漫画家・漫画原作者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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